三浦家よりアジアの家庭料理の数々をご紹介します。
家庭で簡単に作れるものばかり。ぜひ、お試しあれ!!

ラオスの家庭料理

東がベトナム、西をタイに接しているラオスは、ジャングルで遮られたベトナムよりもタイとの接触が頻繁食文化に関しても当然タイの影響を強く受けていますが、20世紀の初頭からフランスの植民地にされたこともあって、フランス料理のエスプリをも受け継いでいます。
稲作民族でもあり、食の基本は「主食+おかず」というパターンが一般的であるようだ。米はパラパラのインディカ米が中心だが、もち米もよく食べる。握っても手に着かないもち米を片手で器用に丸めて凹みを作り、その中におかずを入れて頬張るといった食べ方もよくするといいます。
食材は海のない国だけに魚介類は淡水産となるが、これが極めて豊富。また面積23万平方キロメートルにうち殆どが山岳地帯で高低差があるところから、果物や野菜類もバラエティーに富んでいる。特に香草類は種類も多く、「その組み合わせが味を決める」といわれるほどで、香草類の使い方が個性的な味を創る秘訣なのだそうです。
今回の2品は、大阪・天下茶屋でラオス居酒屋を営むスカイセムさんに教わったもので、ラオスの家庭で最もよく登場する家庭料理です。
豚肉のスパイシーサラダ(ラープムー)



<メ  モ>

コリアンダーの香りを生かした温サラダであるが、好みによっては省いてもいい。煎った唐辛子は、シシトウと同じように香ばしさがプラスされて独特の風味を
かもしてくれる。つけ野菜としての小松菜に肉を包んで食べてみるのもいいよ
   材 料 (2人前)
豚もも肉 200g  
玉ねぎ 1/2個 (100g)
青ネギ 1本  
香草(コリアンダー) 1本
キャベツ 適宜  小松菜 2枚
唐辛子 4〜5本  
カキソース 大さじ1
ナンプラー(魚醤) 大さじ1  
砂糖 大さじ1
レモン汁 大さじ1  
サラダ油 大さじ1

     作 り 方
@ 豚もも肉は包丁で叩いて粗みじん、玉ねぎも粗みじんにする。
A 唐辛子は1本のままフライパンで煎って焦げ目をつけ、ネギと香草は刻んでおきましょう。
B 油を熱した中華鍋に玉ねぎを入れ、透き通るまで炒めたら、@の豚肉に少し焦げ目がついたらAを加え、ナンプラー、カキソース、レモン汁で味を調える。
C 平らな皿にキャベツと小松菜を敷き、Bを盛り付けます。
 材料(2〜3人前)
エビと魚のすり身
 魚だんご 10個
豚 肉 100g   
セロリ 1/3本
赤パプリカ 少々 
椎 茸  2枚 
コリアンダー 1本 
ニンニク 1かけ 
春雨 20〜30g  
唐辛子 1本
醤油 大さじ2   
砂糖 小さじ2
スープ(豚骨だし) 
カップ4〜5
サラダ油 適宜
作り方
@ 豚肉は包丁で軽く叩いておき椎茸とセロリ、パプリカ、唐辛子は薄くスライスする。
A ニンニクは粗みじんにし、フライパンなどで狐色に揚げておく。
鍋のスープが沸騰したら豚肉、椎茸、セロリ、だんごの順に入れ、豚肉に火が通ったところで砂糖、醤油で味を調え、湯がいた春雨を加え、コリアンダーとパプリカを散らす。
  <メ モ>
東南アジアでは温かいスープを好み、種類もいろいろ。そのスープをご飯にかけたり、ビーフンを入れたりもする。春雨の量も好みによってはもっと多くしてもよい。
エビ、魚のすり身だんごは既製のものでもよいが、鶏ミンチに片栗粉や生卵を加えてこねて作ったら、なおおいしい。
春雨スープ(デーンローン